コタパパの部屋


合気会 文集 2005年度


稽古に通っている合気道の道場では、全員何らかの作文を提出し、毎年一回文集を作っていますが、今年もその締切日がやってきました。私も小太郎も、毎年締切日に慌てて書くのが決まりです。(^_^ゞ

いつもながら何を書こうかと悩みます。真面目な合気道の仲間たちが見てくれるのですから、やっぱり真面目な題材に、と思いながら(^^)・・・今回は「礼」の仕方に関して少し書いてみました。

人間同志、それぞれが尊重しあって生活するために、いつの世でも「礼節」は欠かせないものです。礼儀をわきまえない高慢な態度の人達ばかりだと、ストレスの多い、喧嘩の耐えない社会になっていくでしょう。周りの人達に思いやりや感謝の気持ちを持つことにより「礼節」が生まれ気持ちのよい社会になります。

以下、今回の文集に提出した文です。

 
【 一礼 】
                
武道では「礼に始まり、礼に終わる」といいます。
「礼」は、武道に限らず日本人が大切にしてきた奥ゆかしい作法のひとつです。挨拶の礼、感謝の礼、謝る礼、すべて意味が違います。「礼」は日本の文化です。日常何も考えずに習慣化している「礼」ではなく、ちゃんとした日本人の作法としての「一礼」があるのです。

「礼」で思い出すのは映画「燃えよドラゴン」での1シーン、武道の稽古を終えた少年が師であるブルー・スリーに一礼するが目を見ずに頭を下げてしまい、頭をビシッとやられるシーンがありました。これは武道の礼で、目線を合わせたままする形。
通常の場合は「信頼してもらう心」を大切にしたお辞儀の礼。謝るときは、深々と頭を下げる礼。礼の仕方も色々ですが、気持ちの入った礼は久しく見てないような気がします。常識の範囲内の礼儀作法ぐらいは身につけて欲しいと思います。

「コンチワ〜」と歩きながら挨拶する人が多いようです。ちゃんと立ち止まって、敬意を持っての挨拶を子供たち(大人もかもしれない)は知りません。子供が知らないということは大人が教えていないということなのでしょう。

部屋(道場)に入るときもドアを開けながら、動きながらの挨拶ではなく、動きを止めてから一礼をする。何も難しいことではないが普段やっていないと悪い習慣は大人になっても直りません。大人の中にもペコリペコリと頭を下げる・・・外国の風刺漫画に出てくるような日本人が周りにいないでしょうか。

ちゃんと立ち止まって目を合わせ、謙虚、感謝、相手を敬う心の現れとして「一礼」をする。礼を重んじる日本人の心をなくしたくないものです。

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