2010年7月の日記
7月21日(水)  オランダから来たバスさんの最後の稽古














オランダから来たバスさんが帰国するということで、今日は彼の最後の稽古でした。毎回真面目に稽古して、初心者の受身を卒業し、ようやく基本技を稽古し始めたのに残念です。

「みなさんが、とてもやさしく接してくれてありがとうございました。オランダにも合気会の道場があるので、合気道は続けるつもりです。・・・・」と、みんなの前で挨拶をしてくれました。

現在はオランダに住んでいる日本人のフィアンセが日本に来ているそうで、一緒に京都や金沢などを旅行して、合気道の聖地である茨城の岩間にも行く予定にしているとのこと。

岩間は、開祖・植芝盛平が昭和10年代に厳しい修行を重ね、合気神社を創建したところで、合気道を完成させた地とされます。私も機会があれば訪れてみたい場所です(^^♪

オランダには、私が大好きなフランス人の合気道家のティシェさんが指導に来ています。「ティシェさんに指導してもらえたらいいねぇ。一緒に写真に写して送ってよ〜。」バスさんとは、その話で盛上がりました。

バスさんが「フランス語が僕は話せないんです。」と言うから「ティシェは日本語ペラペラだから日本語で話せばいいんだよ。」と言うことで・・・・「なるほど(^^;」

オランダ人とフランス人が日本語でペラペラやっている光景を想像すると楽しいですね。(^^♪
No.518

7月15日(木)  2010年度文集
私たちの合気道の道場では、全員がそれぞれの思いを書いた文集を毎年発行しています。

歳とともに行動半径が狭まってきてネタ切れの最近です。今年も何を書こうか悩んで・・・・この「独り言」欄に書いたことをつまみあげて書いた感じです(^^;

…………………………………………………………………………………

武道の意識
            
最近入会した小学三年生のT君に感心しました。稽古が終わって帰り際、指導してくれた人に「先生、ありがとうございました。」と、しっかりした礼をしていました。こんな光景を見ると、とても嬉しくなります。

早速、T君を褒めて「誰から習ったの?」と訊いてみると「お母さんからです」と言います。お母さんも立派、素直に実行しているT君も立派です。 

初心者と少年部の指導を有段者が交代で受け持っていますが、子どもたちの指導をさせていただくことは、自分自身の成長にも役立ちます。

合気道を始めて十五年になるのに“合気道のことを知らない”ことが多い事に気がつきます。そして、改めて“合気道とは何たるや”“武道とは何たるや”を考え“基本”に戻って勉強をすることになります。

子どもたちには、今解らなくてもいいから何かを言葉で伝えたいと思っています。話をしても、聞き流してしまう子供が大半かもしれません。でも、その一言を大人になっても頭の中に残して思い出す子供もいます。子どもたちに伝える“考えと言葉”は、責任を持たなければなりません。

みなさんの指導法もそれぞれで違いますが、それは子どもたちにとってはいいことだと思います。「大きい声を出す」「俊敏に動く」「集中する」など等・・・・。それぞれの指導者が厳しくしているところが異なるからです。

私の場合、毎回子どもたちに言っているのは、武道の「礼」です。武道は「礼に始まり礼に終わる」といいますが、座礼と立礼くらいは、みんなのお手本になれるようにしたいものです。

合気道は“武道であること”を意識して欲しいと思っています。そして“礼儀作法”“立ち振舞い”を意識して欲しい。武道をしているからには、心得の無い人達と“何か違うもの”を身に付けて欲しいと考えます。

そんなことを少しでも伝えられたら・・・・と思いながら子どもたちと稽古をしています。
No.520